ビットコインについて調べていると「半減期」という言葉をよく目にするでしょう。
半減期とは簡単にいうと「マイニングにより得られる報酬が半分に減少すること」を指します。
半減期について知るためには、まず、ビットコインの発行総量やマイニングについての知識を得ましょう!
ここでは、半減期がビットコインに与える影響まで詳しく説明してきます!
目次
半減期を知る前の予備知識
ビットコインの半減期を知るためには必要な予備知識が2点あります。
・ビットコインの発行総量
・マイニング(採掘)
ビットコインの発行総量・マイニングは、半減期と同様にビットコインにとって、重要な基礎知識です。
ビットコインの発行総量・マイニングについて、知識として得ていなければ、ビットコインについて理解できないことが多くでてくるため、しっかりと覚えておいてくださいね!
ビットコインの発行総量とは?
法定通貨である「円」「ドル」は、発行総量が決められていません。
一方で、ビットコインは「金」「銀」のように発行総量があります!
金・銀が永遠に採掘され続けられるものであっては、価値がなくなりますよね。
金・銀と同様に、発行総量が決められているからこそ、ビットコインには価値があります。
ビットコインの発行総量は「2100万BTC」。
2018年2月15日現在、まだ全てのビットコインは採掘されていません。
ビットコインが2100万BTC全て掘り起こされるのは「2140年」といわれています。
2018年から考えると、122年後に全て掘り出される計算になります。
マイニング(採掘)とは?
マイニングをおこなう人のことをマイナーとも呼びます。
ビットコインには、日本円のように中央集権がないため誰かが「ビットコインの取引が正しいものか」確認する必要があります。
「ビットコインの取引が正しいものか」を確認する人がマイナーです。
マイニングの作業はビットコインにおいてなくてはならないもの。
マイナーがビットコインが正しく取引がおこなわれているかを確認していますが、ボランティアとしておこなっているわけではありません。
ビットコインは、マイナーに取引を手伝ってくれたお礼・報酬として新規ビットコインを与えています。
マイニングは、新規ビットコインを手に入れる唯一の方法であります。
ちなみに、マイニングは仕組みを整えれば、誰でもおこなうことができますよ。
ビットコインの半減期
ビットコインの発行総量・マイニングをおさえたので、いよいよ半減期についてご説明しましょう。
ビットコインの半減期とは冒頭でもお伝えしたように「マイニングにより得られる報酬が半分に減少すること」です。
ビットコインのマイニングが開始した2009年のマイニングの報酬は「50BTC」でした。
2013年にあった1度目の半減期に、マイニングの報酬は50BTCから半分の25BTCに減少。
2016年に2度目の半減期が起き、マイニングの報酬は20BTCから半分の12.5BTCになりました。
2108年2月15日現在、3度目の半減期はきていないため、マイニングの報酬は「12.5BTC」のままです。
半減期は約4年の周期になっています。
半減期がある理由
半減期がある理由は「ビットコインの価値を安定させるため」です。
ビットコインはマイニングによって新規ビットコインが市場に流れます。
新規ビットコインの量が、半減期がなく50BTCのままであるとビットコインの価値は下落することが予想されます。
金・銀におきかえると、金や銀が今の数倍の量、市場に流れれば価値は下落することがわかりますよね。
ビットコインも、発行総量2100万BTCを全て一気に市場に流してしまっては価値が下落してしまいます。
そのため、ビットコインは、半減期をおこなうことで徐々に市場に流れる新規ビットコインを減少させ、価格を安定させる仕組みをとっているのです。
ビットコインは発行総量が決まっているため、同じマイニングの報酬を払い続けていてはすぐに枯渇するため、マイニングの報酬を減少させているともいえます。
・マイニングの報酬が半分に減少する
・ビットコインの価格を安定させるためにある
・約4年の周期
半減期はビットコインの価格に影響する?
ビットコインの半減期は、ビットコインの価格に影響をもたらします。
ビットコインは半減期を迎えると、マイニングの報酬は減少しますが価格は上昇します!
半減期の前後で価格が下落したからといってすぐに売却してしまうのは勿体ないですよ!
これまでの半減期とビットコインの価格
2012年11月、1度目の半減期では半減期直前から大きな価格上昇をみせました。
2012年11月1BTC=1000円程度から、2月には1BTC=4000円になりました。
半減期の前もマイニングをおこなう人々が「マイニングの報酬が減る前に、マイニングをしたい!」と思い、活発にマイニングをおこなうのでビットコインの価値は上昇します。
2017年7月、2度目の半減期では半減期前に価格を上昇させ、半減期後1度下落しましたが、その後もさらに価格は上昇しました。
そして、半減期の少し前・半減期直後は、ビットコインの価格は下落します。
※2016年7月に香港の取引所でハッキングの被害があったことも影響していると考えられる
ですが、ビットコインの価格は半減期後、たったの3か月で下落した分も価格が上昇しました。
3度目の半減期も、半減期後に大きな価格上昇が見込めます。
・半減期前は価格が上昇する傾向
・半減期後、約3か月で大きな価格上昇をみせる
次の半減期はいつ?
次の半減期は2020年であると予想されています。
ビットコインの半減期は1度目が2012年、2度目が2016年でした。
ビットコインに半減期は4年に1度くるといわれているため、次の半減期は「2020年」であることがわかるのです。
2018年現在から考えると、後2年後ですね。
ですが、ビットコインの半減期は1度目の2012年11月と2度目の2016年7月で約6か月も時期が早まっています。
ビットコインの半減期は前倒しになることもあるので2019年にくる可能性も頭に入れておきましょう。
半減期が4年に1度の理由
ビットコインの半減期が4年に1度しかこないことには理由があります。
ビットコインの「ブロックチェーン」という仕組みが関係しています。
ブロックチェーンのブロック生成には、1個に約10分間かかります。
ビットコインの半減期は210000ブロック生成ごとに訪れます。
そのため、「10分×210000=4年」と計算されます。
半減期が4年に1度というのはビットコインのブロック生成時間が関係しているのです。
まとめ
今回は、ビットコインの基礎知識である発行総量・マイニングと半減期について詳しくご説明しました。
半減期の存在を知らなければ、3度目の半減期のときのビットコインの価格変動を理解することが難しくなります。
半減期の仕組みを覚えておき、次回の半減期に備えておきましょう。
ビットコインは、2018年から考えると約2年後(早ければ1年後)には半減期を迎えて価格が上昇すると予想できます。
半減期後の価格上昇に備えて、今からビットコインを購入しておきましょう。
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